お仕事日記:チェコの間伐は馬搬が多い


馬搬、初めて見ました。Horse skidding!馬!ウマ!うま!
馬搬を利用する場合のシステムは、チェンソー伐倒→馬搬→チェンソー玉切→クラムバンクスキッダ(と言っていたが小さいフォワーダ)という流れか、もしくは馬搬→トラクター(ウインチ)→チェンソー玉切となるかのどちらかのようです。
林内でチェンソー玉切ということで、樹冠解析調査の悪夢を思い出したりしながら色々聞いてみたところ、みんな技術があるから問題ないと自信有り気な回答。ほんとかよと思っていざ間伐現場を見てみると、伐倒木が重なって浮いた状態になっていて、そこはやっぱり伐る方も考えて集材側に負担を回しているんじゃないかなという印象を受けました。枝だけ払ってプロセッサ使えばいいじゃんと言ったら、一現場ごとの数量が大きくないのと、土場が狭いことが多くてなぁ、ということで、若干耳が痛くないでもない気持ちに。いや、そうだよね、うん。
あと、チェンソーでやる場合は長尺材を取り、玉切り回数をなるべく減らすようにしているそうですよ。パルプとFirewoodの採材なんてほんとに長いのばかりで、日本でもこれでいいんじゃねと思ったんですが、受入してくれないんでしょうかね。どうなんだろ。
一部のState forestのForesterやprivate ownerは、機械が林内を走行すること(主に天然更新木が痛むことを嫌うみたい)や列状の間伐を嫌うため、あきらかにforwarderが利用可能な地形でも馬搬を選択する場合があるらしいです。「長々やってきた経験からするとそんな問題は起きないんだけどね、あと、State forestの場合は人によるね!」という話らしく、補助金検査を思い出しながら「わかる、わかるよ日本でも似たようなことあるよ!」と言っておきました。心が通じ合った瞬間だったと思います。
馬搬は日本でも再開か、という記事を以前見たことがあった気がします。シワの多い地形ではもしかしたら力を発揮するかもしれませんし、道路を入れてもすぐに崩壊するような箇所でも使えるかもしれません。ただ、会社の山が馬搬向きとは思えないけど。