相棒スピンオフと剣岳

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相棒は小さくまとまっていて文句はないけど映画館で見るもんでもなし、テレビの2時間スペシャルと言われたら納得してしまいます。しかし、感動は別のところ、番組スタッフと映画企画屋の、相棒という素材への自信と愛から感じとることができました。だって特命係は友情出演程度でしかでてこないんですよ。湾岸署や古畑と違い、本当に脇役な米沢守をメインにすえて全国ロードショーをやるという決断を下し、低予算でしっかり見られるものにまとめあげたことがすばらしい。
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剣岳は相棒とは正反対、これは映画館かNHKしか見られないような映像のオンパレード。スクリーンで見られて良かったなと思える迫力がありました。雪山の寒々しさなんて、あまり空調の効いていない市民会館の空気が冷たく感じられるくらいなのです。だがしかし、残念ながらあんまりおもしろくないのです。映像はすばらしい、キャストは豪華で間違いのない演技、ということは本が悪いか編集が悪いかになるのでしょうか。感じたのは削れそうなシーンが多いこと。嫁さんが登場してるシーンは本筋にはまったく絡まず、あおいちゃんはやっぱりかわいいなぁ以外の感想がでてきませんし、ライバル登山隊も影が薄すぎていまいち対決が盛り上がりません。この二つをばっさり切ってその分を大自然の映像に振ればまとまりもいいように思えました。そうすりゃ2時間以内に収まりそうですし。


紋別信金という地方のちっちゃな銀行屋さん主催の映画興行。来年は北見の信金とくっつくため今年でおしまいらしく、小さな町で見られる映画がまた減ってしまいました。残念なことです。