人のセックスを笑うな

http://www.hitoseku.com/
もう見てから2週間たってしまった。へぼ映画なら忘れてくるところだけど、どっこいこの映画はそうじゃない。

美大学生のみるめくん(松山ケンイチ)、みるめくんが気になるえんちゃん(蒼井優)と、遊び仲間の堂本くん(忍成修吾)。そこにユリ(永作博美)が現れて…、と言うお話。

「みるめくんに触ってみたかったんだよね」という一言がこの映画をそのまま表しています。好きじゃなくて触ってみたいんです。エロいね。
みるめくんを中心に、と思わせてユリを中心に、えんちゃんを巻き込みながらゆるゆると生暖かい恋愛?ドラマが展開され、ふわふわしたまま、不思議な雰囲気のまま、私はその雰囲気に取り込まれたままで映画は終盤を迎え、そしてそのまま映画は終わります。この雰囲気と終わり方がほんとに良かった。映画を見るようになってよかったと思えるくらい良かった。この映画が気になる人は見に行かないと損ですよ。
ひとつだけ苦言を呈するとすれば、みるめ-ユリの設定上の年齢差がちょっと伝わりにくい、ってか永作が40歳には見えないことかしら。ただし年齢不詳っぷりはよく伝わってきて、わかりにくくたとえるとかまいたちの夜のみどりさんみたい。公式サイトを見て20歳も差があるってことをはじめて知ったよ。

しかし、この映画の永作博美はすばらしい。存在感、妖艶さにかわいらしさと、どんな女優もかなわないのではないかと思えるくらい。つーか今まで永作博美って言われてもわからなかったけど、この映画でもう忘れないだろうと思う。いや、顔は忘れるかもしれないけど。蒼井優もそれに負けないデキだったけれど、さすがに完敗だったのではなかろうか。松山ケンイチほか男優陣もいい演技をしているのだけれど、永作の凄さばかりが印象に残ってしまって可哀想なくらい。

あと、カメラワークが独特。カメラを固定して長回しは映画の特徴だとは思うけど、この映画はその長回しがやたらに長い。でもそれが悪いわけじゃなくて、えんちゃんがユリの美術展でお菓子を食べるところのは、こんな撮り方もあるんだなと驚かされた。映画って奥が深いわ。

IMEつかいにくい

映画評を書いていて、あまりの誤変換っぷりに心が折れそうに。ATOKならこんな悩みはないんだろうかなぁ。一度使うとやめられない(くらいIMEが馬鹿)と聞くし、こんど買ってこようかしら。